既製品にはない魅力。暮らしに合わせてつくる「造作」のある家
沼田市の一大イベントの一つ、沼田花火ショーが無事に開催されました。
大会前日まで、秋雨前線の影響で雨が連日降っていて心配してましたが、なんとか打ちあがりましたね。
実行委員会の皆様、関係各位様、大変お疲れ様でした。

さて建築ブログですが、
家づくりを考えていると、「造作」という言葉を目にすることがあると思います。
造作とは、その家や場所に合わせて、大工が現場でつくる家具や空間のこと。
既製品の家具を置くのとは違い、寸法や使い方、周囲とのバランスまで考えながら、その家に合わせてつくることができます。
建徳でも、暮らし方や間取りに合わせて、さまざまな造作を取り入れています。

今回、建徳の大工が加工していた一枚の木材。
切って、削って、何度も合わせながら少しずつ形にしていき、完成したのは窓際のベンチでした。
既製品のベンチを置くのではなく、その窓、その場所に合わせてつくる。
寸法を合わせられるのはもちろんですが、造作の魅力はそれだけではありません。
「ここで本を読みたい」
「外を眺めながら、ちょっと休みたい」
「家族が自然と座れる場所が欲しい」
そんな「そこでどう過ごしたいか」から考えられるのも、造作ならではの良さです。
【造作だから、できること】
既製品の場合は、家に合うサイズやデザインの商品を探すことになります。
造作はその逆。
その場所に合わせて、一からつくることができます。
空間にぴったり合わせる。
使う人に合わせて高さを考える。
周囲の壁や床、窓とのバランスを整える。
このお家、この場所、この暮らしのためにつくるからこそ、同じものはどこにもありません。
一からつくることで生まれる「唯一無二の価値」が、造作の魅力だと私は考えているのです。
【家具だけではない、暮らしに合わせた造作】
造作というと、棚や収納などの「造作家具」をイメージする方も多いかもしれません。
でも、家づくりでできる造作はそれだけではありません。
例えばキッチンのカウンターテーブル。
食事をしたり、ちょっと腰掛けて話をしたり。
キッチンの近くにひとつ居場所があることで、家族の過ごし方も変わります。
壁掛けテレビのためにつくった壁では、テレビを掛けるだけではなく、配線ができるだけ見えないように工夫することもできます。
階段下のスペースを活かして、落ち着いて過ごせるヌックをつくることもあります。
窓際のベンチも、キッチンカウンターも、テレビまわりも、階段下のヌックも、形や用途はそれぞれ違います。
でも、考え方は同じです。
「ここに何をつくるか」だけではなく、
「ここを、どう使う?」
「ここで、どう過ごす?」
そこから考えていきます。
【大工がつくるから、家の一部になる】
造作は、図面を描けば完成するものではありません。
実際の現場で寸法を確認し、木材を加工し、何度も合わせながら大工が形にしていきます。
数ミリを調整したり、周囲との納まりを確認したり。
そうした大工の仕事を重ねながら、お家の一部として仕上げていきます。
建徳には社員大工がいます。
お家を建てるだけではなく、そのお家での暮らしを想像しながら、一つひとつ形にしていく。
それも、私たち建徳が大切にしている家づくりのひとつです。
【どう使う?どう過ごす?から考える家づくり】
家づくりでは、間取りや性能、デザインなど、考えることがたくさんあります。
もちろん、どれも大切です。
でも、その先にあるのは毎日の暮らし。
朝、どこで過ごすのか。
家族とどこで話すのか。
一人でゆっくりしたいとき、どこに座るのか。
そんな日常まで想像してみると、その家に本当に必要な場所が見えてくることがあります。
既製品の中から選ぶだけではなく、その家族のためにつくるという選択肢。
「こんな場所があったらいいな」
そんな想いを、大工の手で形にできることも注文住宅の楽しさです。
建徳では、家に暮らしを合わせるのではなく、
そこで暮らす人に合わせた家づくりを大切にしています。
【タグ】
造作/造作家具/造作ベンチ/造作カウンター/ヌック/注文住宅/大工/社員大工/家づくり/沼田市/群馬県
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有限会社建徳(けんとく) 群馬県沼田市を中心に、県内全域(前橋・高崎・渋川など)で耐震等級3・高気密高断熱(UA値0.28・C値0.3)の注文住宅を手掛ける工務店です。
ボルトについた、この印は何?建徳が「締めて終わり」にしない理由
いよいよ今週末9/12日(土)に沼田花火が開催されます。
実行委員会の方々が2月頃から、開催に向けて安全対策やエンターテインメント性など様々な課題をクリアして、本番間近になりまたね。
長い時間、委員会で熱い議論を繰り返してここまできましたので、最後まで気を緩めずに頑張って頂きたいです。
今週は雨雲が心配ですが、当日天気になってくださーい。
さて表題の
家づくりの現場を見ていると、完成してからでは分からない小さな工夫がたくさんあるのです。
今回ご紹介するのは、その中のひとつ。
建て方の際、羽子板ボルトを締めたあとに、建徳の大工がペンで印をつけています。

「この印、何のため?」
そう思う方もいるかもしれません。
実はこの小さな印にも、きちんと理由があります。
【羽子板ボルトは「強く締めればいい」わけではありません】
建徳では羽子板ボルトを施工するとき、
仮締め → 本締め → ペンでチェック
という順番で作業しています。
最初から一か所を強く締め切ってしまうのではなく、まずは仮締め。

全体の状態を確認しながら本締めしていきます。
考え方としては、車のタイヤ交換でホイールナットを締めるときと似ています。
一か所だけを先に強く締めてしまうと、まだ締めていない側が浮き、全体が均等に固定されないことがあります。
だから、順番を見ながら締めていくんですね。
そして、最後に大切にしているのが、本締め後のペンチェックです。
建て方は、一人の大工だけで行う仕事ではありません。
複数の大工がそれぞれの場所で作業を進めていきます。
だからこそ、
「誰かが締めたはず」
「もう確認してあるだろう」
という思い込みをなくすことが大切です。
本締めと確認が終わったボルトに印を残しておけば、確認済みであることが目で見て分かります。

確認したことを、見える形にする。
そのための印なんですね。
弊社建徳は、大工が手間をかけて仕事をすることは当たり前だと考えています。
ただ、「丁寧にやっています」だけではなく、
誰が見ても確認できるようにしておくことを心がけています。
仮締めをする。
本締めをする。
そして、確認した印を残す。
一つひとつは小さなことですが、お家造りはこうした作業の積み重ねでできています。
完成すると見えなくなってしまう部分だからこそ、建築中にどう施工し、どう確認しているか。
建徳では、これからも一つひとつの工程を確実に積み重ねながら、家づくりを続けていきます。
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